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石油公団が空前の利益=中南米圏内で最高を記録

2007年2月15日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】ペトロブラス(石油公団)は二〇〇六年度決算で二五九億一九〇〇万レアルという空前の利益を計上し、企業単位ではラテン・アメリカ圏内最高を記録した。前年対比九%の伸びで、これにより七九億レアルを株主配当に回すと発表した。このうち国庫の持株は三二・二%で、配当金は二五億四〇〇〇万レアルに上がる。
 この利益計上は製鉄のジェルダウ・グループに匹敵するものだが、ラテン・アメリカ圏内では二十年ぶりの最高収益となった。しかし業界筋ではさらなる利益を予想していただけに冷たい反応を示している。
 その原因は第4・四半期の落ち込みで利益は五二億レアルにとどまり、前年(二〇〇五年)同期比二七%の減益となった。このため十三日のサンパウロ証券取引所(BOVESPA)での同社株は平均株価の二・八二%高よりも低い一・八%高に終わった。
 同社の昨年の原油産出(ガスも含め)は内外で二二九万七〇〇〇バレル/日で、国内では一七七万八〇〇〇バレル/日で前年比六%の上昇となり、自給の体制となった。今年は六カ所の新規油田の操業が見込まれ、これにより日量一九一万九〇〇〇バレルになると予想している。