2007年2月15日付け
全伯にあるモデル校の運営やあり方を考えるため、二〇〇六年度全伯モデル校代表者/日系社会シニアボランティア(日本語教育分野)合同連絡会議(JICA主催)が、一日、二日の両日、ニッケイパラセホテルで開催された。
北伯、サルバドール、ゴイアス、ブラジリアやポルトアレグレ、ドウラードスなど全伯から十六のモデル校の代表者と、十一人のシニアボランティアが参加した。同会議は今年で五回目となる。
会議では(一)教師育成(二)モデル校の役割(三)モデル校自立への心構えについて、の三点が議題としてあげられ、討議が行われた。率直な意見交換のために、討議の様子は非公開とされた。
「モデル校が抱える最大の課題は、運営。学校としての自立をいかに実現するかです」と、JICAブラジリア事務所の小林正博所長。文協が一体となって日本語学校が経営されてきた以前とは異なり、今では独立採算が求められている。
「教師待遇は良くないし、社会的評価はまだ低いが、先生の熱意やボランティア精神に任せているわけにはいかない」と小林所長は、学校経営のあり方を次回のテーマに加えることを提案した。
実践発表、本邦研修の効果も確認され、「地域のリーダー」となるべくモデル校の活躍に期待が込められている。このほか、モデル校の役割は「日本語、日本文化を通じて、〃人を育てる〃こと。大学の講座やKUMONとは一線を画した最高の日本語教育を提供すること」と、参加者は意気込みを新たにした。
小林所長は「様々なノウハウや情報が共有された」と会議の意義を話した。