コラム　オーリャ！

２００７年２月１４日付け

　三年半にわたった福岡県人会の訴訟問題が決着した。
　おなじみ？の県人会お家騒動。裁判までいかなくとも、会内部の対立によるいざこざはこれまでにも起ってきた。振り返れば、文化センター建設をめぐり分裂、昨年再合併した沖縄県人会。近年では会館売却問題で揺れた神奈川県人会など。県人会の連合体である県連でも、昨年の会長選にからみ会が二分されたのは記憶に新しいところだ。
　人間の集まりである以上、意見の相違は起るもの。それに伴う対立も起るのだろうが、それが司法の場まで持ち込まれてしまうのは、どうにもやるせない話だ。
　裁判で勝っても負けても、しこりも傷も残る。このたびの騒動でも、両者の溝が埋まるには、まだ時間がかかるだろう。
　福岡の農業実習制度は休止のまま。今回の決着が新たな交流再開につながればいいのだが。(ま)