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今年も盛況「春節」祭り=リベルダーデ=町は〝中国一色〟に=伯メディアも高い関心

2007年2月13日付け

 今年も中国の春節(旧正月)を祝うイベントが十、十一両日、サンパウロ市のリベルダーデ広場とガルボン・ブエノ街で開かれた。二日間の期間中、東洋街は〃中国一色〃となり、訪れた大勢の市民を魅了した。
 今年、第二回目の開催となった同イベントは、今年もブラジル中国青年会議所の仕切りによって段取り良く始まった。
 初日の会場では、開会式に先立ち新年を迎えるカウントダウン。リ広場内に設置された舞台前には大勢の人が集まり、ポルトガル、中国両語で数を数え上げ、スタート。
 「三・二・一・」…会場から「ゼロ」との声があがると同時に、数々の爆竹が鳴り響き銀色の紙ふぶきが舞い、赤と黄色の数え切れないほどの風船が放たれてリベルダーデ広場上空を埋めた。
 ブラジルメディアも関心を示し、グローボやREDETV、GAZETA、CNTなどの十台近いテレビカメラが殺到。その様子を撮影していた。
 開会式には、ジルベルト・カサビ・サンパウロ市長のほか、ウィリアム・ウー、飯星ワルテル両連邦下院議員らも出席。中国系の学校の生徒たちが商売繁盛を祈願した中国の伝統芸能「獅子舞」や「龍の舞」を披露。新年の幸福と発展を祝う儀式では、カサビ市長らが中国で財産を生むといわれる「レタス」を獅子に捧げた。
 二日目は、朝からあいにくの大雨で人出は前日より減ったものの、正午から数時間雨が止んだ時間を見計らっては、大勢の人出が押し寄せていた。
 今年の干支は、中国では「豚年」。街路には、「あけましておめでとう」(新年快樂)と中国語で書かれた赤いのぼりと、干支である豚の絵が東洋街のシンボル「すずらん灯」を覆って同区を飾った。
 歩行者天国となった大阪橋には、中華料理の屋台ほか、干支にちなんだ豚のマグカップやTシャツなどの「中国新年グッズ」も売られ、食べ物や商品を買い求める人で大賑わいを見せた。
 「いやぁ~すごいもんだわ!」――。会場で友人と感想を述べ合っていたのは田中久子さん(52)。第一回目の開催となった昨年、たまたまリベルダーデに寄った時に同祭りが開催されていた。「去年がとても良かったから今年も寄ってみた」と話していた。「去年もすごい賑わいだったけど今年もすごいパワーがあるね」と大いに楽しんだ様子。
 ブラジル中国青年会議所のウィナー・ケン・コキさんは、「今年は特に文化センター(客家センター)の活動を盛んにするつもり」と今後、さらに中国コミュニティーを活性化することを目標に挙げていた。