2007年2月6日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】サンパウロ市葬儀課所有の霊柩車五〇台が活用されず、二〇〇三年から倉庫にほこりをかぶった状態で放置されているのが発覚し、当局のずさんな管理が問題化している。
それまでは市の霊柩車が一括して遺体を運搬していたが、マルタ元市長政権時の〇三年十月十七日に民間企業への第三者業務委託が契約されたことで五〇台の車はお役目ご免となり、倉庫にオクラ入りとなった。当時の葬儀課長は、ジェトゥーリオ・バルガス財団(FGV)の調査で業務委託の方が経済的との結論に達したと説明している。
この時の契約は二年間で一九七万七〇〇〇レアルで、その後現職のカサビ市長は〇五年十一月、別の企業と二年半にわたる期間で三〇〇万レアルの契約を交わしている。
いずれも市が行った場合のコストの比較は明らかにされていない。関係者は業務委託が経済的であるなら、その時点で霊柩車を何故競売に付さなかったのかを追及している。葬儀課の職員によると、すべての霊柩車は何ら故障もなく正常な状態だったという。