2007年2月3日付け
一日午後八時十五分に約二時間遅れてサンパウロ市コンゴーニャス空港を発ったサルバドール行BRA航空一〇六二便が離陸直後、機内にオイルの臭いのする煙が充満し、サンパウロ国際空港(グアルーリョス空港)に緊急着陸した。乗客五十人はパニックに陥り、途中で酸素マスクが用意されたが酸素は出なかったという。墜落の恐れはなかったと同航空。
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サンパウロ州カンピーナス市で三十一日夜、市警を装った男八人が家宅捜索を行うと年金生活者の男性(60)の住宅に押し入り、現金や宝石、家庭電化製品などを奪って逃げた。家族と使用人を一室に閉じ込めた犯人の一人は、男性と娘にアルコールをかけて火をつけると脅した。市警は警官の関与を否定。
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ゴミ収集と路上清掃に対するサンパウロ市民の苦情が今年一月に三七五一件と、昨年十月と比べ約七倍に急増した。前年度同月比でも三倍に当たる。急増は十一月の委託業者の変更と一致しており、市は幽霊職員がいるとみて実態調査を開始、契約の見直しも検討している。
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サンパウロ市内の野外広告規制が始まってから一カ月。この間、三七四の広告が撤去された。これは全体の約五%に過ぎないが、マルジナルチエテなどでは効果てきめんと市は得意げ。
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米国のトウモロコシ生産者が、ブラジルにニック・ネーム「エタノールのサウジアラビア」をつけた。米国は国産エタノールでは配給が間に合わないためブラジルから緊急輸入した。二〇〇五年はわずか三一〇〇万ガロンだったのに、二〇〇六年は四億一八〇〇万ガロンに激増し、コモデティ市場はエタノールの暴騰を懸念している。