2007年1月31日付け
ブラジル岩手県人会(千田曠曉会長)の定期総会が二十一日、サンパウロ市の同会会館で開催され、千田会長の四選と現役員の留任が満場一致で決まった。会には約百人の会員が参加した。
千田会長の任期は九年目に入った。役員改選に先だち、同会長は「マンネリ化しないように、直接選挙にしてはどうか」と提案。しかし選挙にはならず、現在の役員が今期も継続することになった。
同県人会は来年、創立五十周年を迎える。移民百周年の記念式典が開かれる同じ六月に、県人会の記念式典を予定しており、県知事など百人以上の慶祝団の来伯を期待している。
また県人会単位の移民百周年の記念事業として、リオデジャネイロにあり、岩手県出身で移民の導入に貢献した杉村濬(すぎむらふかし)駐伯三代目日本公使(一九〇六年没)の墓地再整備案を進めるという。
千田会長は二つの節目の年を任期中に迎えるにあたり、「自然体で無言実行に、会員の皆さんと協力しながら、会を盛り上げていきたい」と意気込みを語っている。
定期総会後は新年会が開かれ、会員は手作りの料理に舌鼓をうちながら、親睦を深めていた。
【以下、役員名】名誉総裁=南部利昭、名誉会長=菊地義治、会長=千田曠曉、副会長=多田マウロ、高橋凡児、藤村光夫。