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ローランジャを観光名所に=パラナ総会=〝夢〟文化パーク構想を発表=連邦から1千万レを調達

2007年1月31日付け

 【既報関連】二十八日に行われたパラナ日伯連合会(西森弘志ルイス会長)の定期総会で、コーディネーターの安立ルイス・カルロス氏から〃夢〃文化パーク構想が映像を使って紹介された。
 これはローランジャ市の移民資料館のある土地に、建築総面積が五万四千平米もある巨大な三つの常設パビリオンを建設する構想だ。そこでは日本移民の歴史や日本文化、日本食、テクノロジーなどに関する展示を行い、パラナ州の新しい観光資源とする。
 第一館では、笠戸丸が出発した当時の日本の状況を再現し、「豊かな生活」に託した移民の夢を展示する。笠戸丸の航海日数をあらわす五十二個の提灯をかざり、世界中の人々から折り鶴数万個を送ってもらい平和のシンボルとするほか、農業面での日系人の貢献をあらわす。
 第二館では戦後のブラジルの様子。日本へ帰国する希望は薄れ、ブラジルへ根付く心情へと変化が起きた。新しい家族、結婚、野球等のスポーツ隆盛など生活面の変化を、パラナ運動連盟や組合の創立などの歴史を絡めて展示する。
 第三館は一九八〇年代以降、新しい日系社会の誕生を展示する。人材やテクノロジーの交流から姉妹都市交流の様子、デカセギブームの現状までを紹介する。
 パビリオンのほか、日本庭園、レストラン、広場、ゲートボール場、六百台収容の駐車場、九百人収容の劇場の建設も予定。
 移民百周年を契機に、将来の世代に日系文化を継承してもらい、日伯間の交流を促進し、ブラジル発展に寄与することを目的としている構想だ。
 昨年末に西森会長(州議)は、同州選出の連邦議員グループ(下議三十人、上議三人)に対し、同文化パーク構想に一千万レアル(約五億七千万円)を政府予算にいれるようお願いしたところ快く了解された。
 西森会長は「順調にいけば今年資金が出ます」と喜びの報告をした。資金計画の全容は明らかではないが、これで大幅に前進したことは間違いない。