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めざすは汎米上位入賞=日本からソフト指導者水上さん

2007年1月31日付け

 福井県ソフトボール協会(FSA OBC)の副会長で常任理事の水上健次郎さん(高知市出身、63)が二十七日に来伯した。同氏は、代表チームが強化合宿を行っているサンパウロ州イビウーナ市の野球アカデミーに半年間滞在し、今年七月にリオで開催される『パン・アメリカン大会』に向けてブラジル代表女子ソフトボールチームの指導に取り組む。
 ブラジル野球ソフトボール連盟(大塚ジョルジ会長)は五年ほど前から国際協力機構(JICA)を通して日本から指導者を招請するなど、ブラジルのソフトボール技術の向上を目指してきた。
 今回は、同大会の上位入賞を悲願する同連盟が昨年の八月、日本ソフトボール協会に直接、指導者を要請。それから三カ月後の十一月に、同協会役員から日本人の指導者を探しているとの意向を耳にした水上さんが即答。今回の着任に到った。
 昨年十二月六日付けの福井新聞社の記事によれば、水上さんは、高知高校(野球部)から日本体育大を経て、一九六五年に福井県大野市の大野高校に教員として着任。同市のチーム荒友会で投手を務め、六八年の福井国体に出場したほか、六九年の第一回アジア男子大会では優勝した。
 当時は日本で三人目というウインドミル投法の速球派として知られ、完全試合三回、一試合奪三振十八個を二回マークするなど数々の記録を樹立したと報じている。その後は日本協会北信越技術委員長などを務め、指導者として活躍してきた。
 水上さんは、二十七日に着聖。到着直後、今月からすでに強化合宿を行っている代表チームを視察した。「チームを見て情熱が感じられた。選手を見ても目が輝いている」と大きな期待を寄せ、「どのスポーツに関してもこちらの選手は持続力がある。その長所をうまく練習に取り入れてゆきたい」と抱負を語る。
 また、指導者の目から選手たちをサポートする父兄、役員をみても「十分にトップにいけるレベル」と推奨。
 走・攻・守。「ワンポイントアドバイスを交えて指導をしながらまずは七月の大会でメダル獲得を目指したい」と水上さん。「長い目で見て、アメリカに太刀打ちできるような選手を育ててゆきたい」と話している。