2007年1月27日付け
日本の「歴史」「伝統」「文化」をテーマにした壁画が、パウリスタ大通りとコンソラソン、レボウサス、アルナウドを結ぶトンネル内で二十八日から披露される。企画者で実行者の矢野セリーナさんと、団体責任者の中沢宏一宮城県人会長が案内に来社、二十八日に行われるイナグラソンの出席を呼びかけた。
「OLHAR NASCENTE」と題された同企画はサンパウロ市役所が主催。サンパウロ市制四百五十三年記念および、日本移民百周年記念支援事業の一環として実施される。
トンネル内(横・四百三十メートル、高さ・五メートル)に描かれる絵画は日系作家十人を含む、百五十人のグラフィックアーティストが奈良・飛鳥・平安鎌倉、室町、江戸の作品からテクノロジー社会の現代に到るまでの作品を歴代順に並べる。二十八日から二年間保持される予定。
中沢会長は「まさか、許可が下りるとは思ってもいなかった」とまだ半信半疑の様子。「とにかく百周年に向けて動きだした本格的なイベントとしては初めてだろう」と述べる。
企画者の矢野さんは、「日本は平和の象徴。できるだけ多くの人たちに日本の文化、歴史を見てもらい、日本を手本としてもらいたい」と話している。
なお、イナグラソンは、二十八日、午後二時からパウリスタ通りトンネル内で行われる。