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下院議長候補にもう一人=PSDB下議が名乗り上げ

2007年1月18日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】シナグリア下議(労働者党=PT)とレベロ下議(ブラジル共産党=PCdoB)が下院議長選挙に向けて準備を進める中、「グループ三〇」と呼ばれる超党派議員グループは十六日、ブラジル民主社会党(PSDB)のフルイチ下議の擁立と出馬を決定した。
 フルイチ下議は、最初の目標としてPSDBの支持の取り付けを挙げ、「PSDBはPT候補を支持するか、自党候補を支持するか決めなければならない。我々は勝利を確信している」と出馬に向け、固い決意を示した。
 同日、PSDBの下議十三人が会合を開き、フルイチ下議の出馬を促した。十三人のほとんどがカルドーゾ元大統領やアウキミン元サンパウロ州知事とつながりを持っている。そのうちの一人、レナト下議によると、フルイチ下議はすでに少なくとも二十四人の下議の支持を得ており、レベロ下議を支持していた四〇人からも支持を得られるという。PSDBの下議は六十六人。また、緑の党(PV)、社会大衆党(PPS)、ブラジル民主運動党(PMDB)の議員の支持拡大も計画している。
 フルイチ下議は、「グループ三〇」の要望をもとに作成された公約を発表した。その中には、下議の支出の透明性を高めること、政治改革、公開投票、議会の監査権限の強化、インフレ率に合わせた議員給与の調整がある。同下議は議員給与の九一%調整に反対している。
 議長選挙まで十五日を切る中、PSDBの支持を当てにしていたシナグリア下議陣営の間では不安が高まっている。選挙が決選投票に持ち込まれた場合、フルイチ下議の支持がレベロ下議に回る恐れもあるとしている。