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シナグリア下議支持を再議論=PSDB=元大統領らが「待った」

2007年1月17日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】下院議長候補の支持をめぐって意見が分かれているブラジル民主社会党(PSDB)は、二十三日にブラジリアで会合を開き、下院リーダーのジュタイ下議がすでに発表した労働者党(PT)シナグリア下議の支持表明を党として署名するかどうかを再議論して決定することになった。
 ジュタイ下議は十一日にPSDB下議によるシナグリア下議支持を発表したが、直後にカルドーゾ元大統領やジェレイサッチ党首の反発を受け、会合開催に譲歩した。セーラサンパウロ州知事やネーヴェス・ミナス・ジェライス州知事など有力党員はシナグリア下議を支持していたが、ネーヴェス知事は同下議支持の取り付けと発表方法に問題があるとして、ジュタイ下議を批判している。ジュタイ下議は電話で下議五十人の意思を確認した後、支持を表明していた。
 ジュタイ下議は、下議の意思に基づいた決定を再議論するのは党の内部分裂をさらに深めるとみて、会合の開催に反対している。同下議は党首には相談しなかったが、カルドーゾ元大統領にはグラジアーノ下議を通じて下議らはシナグリア支持に回っていると伝えるよう頼んでいた。
 一方、シナグリア下議は十五日、自由党(PL)、国家再建党(Prona)、キリスト教社会党(PSC)の三党の正式支持を取り付けた。さらに十六日に議員会合を予定している進歩党(PP)とブラジル労働党(PTB)の支持を得られるよう期待している。