2007年1月17日付け
「夜になると急に人足がたえて、コツコツと自分の足音があたりにひびくほど静かな通り」。半田知雄氏が戦前のガルボン・ブエノ街について書いた一文である。
東洋街の〃顔〃としておなじみ「すずらん灯」の補修工事がこのほどはじまった。破損や色落ちなど最近では痛みが目立っていたが、久しぶりに鮮やかな朱色の灯をみることができそうだ。
町にも浮き沈みがある。ここリベルダーデにも低迷の時期はあったのだろうが、近頃少し様子が違う。特に週末の東洋市。ガルボン・ブエノの両側を埋める人波を見るたびに、週末のサンパウロでこれだけ人が集まる町があるだろうかと思うほどだ。最近は特にすごい。今、日本が『旬』なのだと感じさせる。
この波をどのように活性化につなげていくか、〃受身〃ではなく、町側の積極的な取組みがあってもいいと思う。(ま)