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財政黒字対GDP比引き下げ=4・25%から3・75%へ
2007年1月12日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】基礎的財政収支の黒字をめぐる大統領府と経済担当スタッフの争いは大統領府に軍配が上がり、同黒字は今年、国内総生産(GDP)比四・二五%から三・七五%に低下する見込みとなった。
政府は、公式目標としては対GDP比四・二五%を維持するが、インフラ整備を対象とした投資パイロット計画(PPI)に含まれる予算を現在のGDP比〇・二%(約四六億レアル)から〇・五%(一一〇億レアル以上)に引き上げる考え。同予算は、政府と国際通貨基金(IMF)との取り決めにより、基礎的財政収支からはずすことが認められている。
経済担当スタッフらは、黒字が減少しても公共部門の債務の対GDP比を妥当な割合で低下させていくことができると試算し、黒字の対GDP比引き下げを受け入れたとみられる。黒字の対GDP比を四・二五%とすると、債務の対GDP比は現在の四九・三〇%から来年初めには四八・二五%、三・七五%の場合は四八・七五%になると予想している。
さらに、引き下げを受け入れたとはいえ、黒字の対GDP比が三・七五%に低下するのは難しく、実際は三・九〇%から四・一〇%の間に収まるだろうと同スタッフらは踏んでいる。
二〇〇六年の基礎的財政収支の黒字は対GDP比で四・三五%から四・四〇%に達し、目標の四・二五%を上回ると推測されている。