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ハネムーンは遠い先=刑務所内で組織のボス挙式

2007年1月12日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】将来を誓う神前のキッスはおろかか手も握れず、もちろんハネムーンは数年間お預けという厳かな(?)結婚式が四日に挙げられた。
 場所は凶悪犯罪者が収監されるサンパウロ州プレジデンテ・ベルナンデス市の州営刑務所。新郎は世間を震撼させているPCC(州都第一コマンド)の最高幹部の通称マルコラ被告(38)。新婦は未亡人で法科大学生の三十歳の女性。彼女はPCC組織内で情報活動に携わり、二〇〇五年にほう助罪で逮捕歴がある。かねてからマルコラ被告の愛人とされていた。
 新郎新婦は面会室で防犯ガラスの前で対面、神父の宣誓にインターホーンで「イエス」と答えたという。マルコラ被告は現在四四年の禁固刑で余罪が出るとさらに延長される身の上、このため蜜月生活は遠い先のこと。
 同刑務所での獄中結婚は二年前にやはりPCCのナンバー2格が挙式をしている。警備員の中には、いくら人道擁護とはいえ、警務所内に神父を招いての儀式は行き過ぎだと批判する声が上がっている。

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