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電話に出た女性が感電死=切れた電線、電話線に接触か

2007年1月10日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙九日】サンパウロ州サンロウレンソ・ダ・セーラ市で三日午後、自宅内の電話の受話器を取った年金生活者の女性(61)が感電し、死亡した。
 倒れた被害者を発見した隣家の女性によると、被害者は受話器を胸に抱えたまま手と胸に火傷を負った状態で、服もこげており、受話器も送話口の部分が焼けて変形していた。病院に運ばれたが、被害者はすでに死亡していた。専門家らは、一万三二〇〇ボルトにもなる電流が流れた可能性があると説明している。
 また、事故の発生した地区の住民五人以上が同日、受話器を持ったときに電気ショックを受けたと証言している。
 市警は事故原因の調査のため、電力会社エレトロパウロと電話会社テレフォニカで関係者の事情聴取を開始した。両社は、同日午後五時三十七分に同市のレジ・ビテンクール道三一一・五キロ地点で、強雨で折れた木の枝が電線を切断したと発表した。切れた電線が電話線に接触して高圧電流が流れたとみられているが、詳しいことはわかっていない。
 事故発生後使用不能となっていた電話は八日に一部復旧したが、一万七〇〇〇人の市民は、住宅や事務所内、公衆電話を含む二八四二回線に上る電話に出ることを恐れている。パニックを静め、また感電予防策として、市長はゴム底のサンダルをはくか、じゅうたんの上で電話に出るようアドバイスしたため、ゴム底のサンダルがよく売れているという。