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サンパウロ市のインフレ下がる=98年以来最も低い数値に

2007年1月6日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】経済調査研究所(Fipe)の算出する、サンパウロ市の消費者物価指数(IPC)が昨年に二・五五%を記録、一九九八年以来最も低い水準となった。昨年十一月三十一日に地下鉄やバスなど公共交通機関の運賃が値上げされたが、それがなければIPCは二%を下回っていたという。
 部門別にみると、最も指数が高かったのは交通部門の七・二五%で、以下保健(六・三二%)、教育(五・四五%)、人件費(三・三六%)が続いた。住宅は一・〇〇%、衣料は〇・二五%だった。
 インフレ抑制に貢献したのは食品の〇・〇六%で、これは二〇〇〇年(マイナス〇・一五%)以降最も低い値。生鮮食料品はマイナス五・四八%、加工品は同一・一六%だった。外食は六・四九%と食品部門の中では最も上昇した。電子・電気製品はマイナス四・九五%、音響・映像機器は同一四・〇八%、情報通信機器は同二八・五%と低下率が大きかった。
 また、ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が四日に発表した高齢消費者物価指数(IPC―3i)も昨年、二・二六%と、九四年以降最も低い値を記録した。〇五年と比べ、固定電話料金や電気料金が値下がりしたことが同指数の低下につながった。
 Fipeの研究員は、小麦やとうもろこしなどの食料品、電気料金、固定電話料金の値上がりによって、今年のサンパウロ市のIPCが昨年より上昇し、三・五%から三・七%に達すると予想している。