2007年1月5日付け
新年を迎えレジストロ日伯文化協会では、同会館において二〇〇七年(平成十九年)元旦午前九時三十分より、約七十人の出席の下に盛大に新年祝賀会が催された。
新年祝賀会は、金子国栄の司会によって進行し、ブラジル国歌、君が代が斉唱され、「年の始め」を全員で歌った。
高橋国彦文協会長の新年のあいさつに続き、山村敏明FENIVAR会長、那須野英男文協顧問、佐久川マリオRBBC会長、黒沢森男春秋会副会長、清丸米子連合婦人会会長、近岡マノエル市経済振興及び観光課長、村松一喜さん、川本イネース副市長の祝辞があった。
今年はブラジル日本移民百周年の前年とあって、来賓のあいさつの中で「来年立派な移民百周年祭が出来るよう一致団結してその準備をしよう」という内容が多かった。
式典後、出席者の中の最年長者、佐々木東助さん(92)の音頭で乾杯。全員、婦人部の皆さんが年末に文協で搗いた餅で作った美味しい雑煮を食べながら語り合い、新年を祝った。
百周年に力合わせて
アラサツーバ
ノロエステ線アラサツーバ市では一日午前九時から、市内のアラサツーバ日伯文化協会会館に百二十人が集い新年祝賀会が行われた。
会場では日伯両国歌の斉唱、「一月一日の歌」を合唱。ノロエステ連合日伯文化協会の白石一資会長、同市の池田ニロ市議なども訪れた。
来年はブラジル日本移民百周年。昨年十二月の総会で就任した加藤孝会長は、「皆で力を合わせてやっていきましょう」と呼びかけた。
ブラジル日本移民百周年を迎える二〇〇八年は、アラサツーバ市制百周年と同文協創立八十周年にも当たる。アラサツーバ文協でも今後、記念誌など独自の記念事業なども検討する考えだという。
恒例のお雑煮囲んで
ロンドリーナ
お隣パラナ州ロンドリーナ市でも一日午前九時過ぎから、ロンドリーナ文化体育協会(ACEL)会館で新年拝賀式が催された。カンペストレの新会館では二回目となる新年拝賀式。恒例の雑煮も振舞われ、約五十人の出席者が新年のあいさつをかわした。
同文協では昨年十二月の総会で、ACEL会館の再建に取り組んできた鈴木勇会長が七年間の任期を終え勇退。副会長の田村ジャイロさんが新会長に就任した。
拝賀式では、出席者による日伯両国旗への礼、両国歌斉唱に続き、一月一日の歌を合唱した。平岩ジョルジ会長代理(副会長)、平間靖旺同評議員会議長、鈴木前会長、酒井政広パラナ日本語教師連合会長などがあいさつ。
あいさつでは、鈴木前会長への感謝の言葉や、生存する最後の笠戸丸移民で昨年十月に百歳で亡くなった中川トミさんへの哀悼の言葉も聞かれた。
日本酒で乾杯した後、新年祝賀会へ。今年は、昨年十二月三十日に六十人が参加して四百キロのもちをついたという。
ロンドリーナの新年拝賀式では年々、参加者が少なくなってきているという。平間さんは「旅行などに行く人もあり、難しい部分もある」としながらも、「これからも数にこだわらず、来られる人たちで新年のあいさつを交わしていきたい」と話していた。