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コスタ=PTほか与党3党に贈賄=10年統一選の資金源とも=PB内の関与人物も明らかに=ユセフも供述を行なう

 全国的な大型資金洗浄事件を摘発したラヴァ・ジャット作戦で逮捕された元ペトロブラス供給部長のパウロ・コスタ容疑者が8日、パラナ州連邦地裁で裁判での罪状軽減を引き換えとした供述を行ない、現連邦政府連立与党のうち、労働者党(PT)と民主運動党(PMDB)、進歩党(PP)の3党に対し贈賄工作を行なったことと、その資金が2010年の統一選にも使われたことを認めた。9日付伯字紙が報じている。

 8日の供述は、コスタ容疑者がペルナンブッコ州アブレウ・エ・リマ製油所建設事業での贈収賄に関与していたという容疑に関するものだった。同製油所建設では当初の予算を大幅に上回る金が動き、水増し請求などが疑われている。
 同容疑者は、ペトロブラスが種々のサービスを提供する企業と契約を結んだ際、契約額の約3%を賄賂として受け取り、自分自身と政治家たちに回していたと供述した。また、それらの金が10年の統一選でのPT、PMDB、PPの資金源になっていたことも明らかにした。
 その金銭がどの政治家にどう渡されたかは明らかにされなかった。それは、疑惑に関与した政治家の役職によっては裁判の管轄が連邦最高裁に移る可能性があるためだ。
 コスタ氏は、自身が2004年に当時下院議員だったジョゼ・ジャネネ氏の推薦でペトロブラスの供給部長の職を得たことと、就任時から各政党に不正な資金を調達する役割を負っていたことを認めた。ジャネネ氏は2005年に発覚したメンサロン事件の被告の一人で10年に他界した。
 コスタ容疑者はペトロブラス内での贈収賄工作に同公社の理事3人も加わっていたと証言した。その中には、パサデナ製油所買収劇で疑惑の渦中にある元国際部長のネストル・セルヴェロー氏も入っている。さらに、関連会社トランスペトロの会長でPMDB党員のセルジオ・マシャド氏から50万レアルの賄賂を受け取ったという。
 また、コスタ容疑者と共にラヴァ・ジャット作戦の主犯とされている闇ブローカー、アルベルト・ユセフ容疑者も、コスタ容疑者と同条件での供述に応じた。それによると、連邦警察が同容疑者宅で発見した支払明細は、カマルゴ・コレイア社を筆頭とするコンソーシアムからのアブレウ・デ・リマ製油所を巡る贈賄支払いに関するものだという。コスタ容疑者も国外でオデブレヒトからの金を受け取ったことを明かしている。
 両容疑者は自分たちはペトロブラス内での贈収賄計画の中心人物ではなく、コスタ容疑者らを指名した政治家グループが牽引したと語っている。
 この供述と同じ8日、ペトロブラス問題に関する両院合同の議会調査委員会(CPI)は、ユセフ容疑者の会計係だったメイレ・ポーザ氏を召喚した。メイレ氏は、ユセフ容疑者の商談にはレナン・カリェイロス上院議長(PMDB)や元自治相のマリオ・ネグロモンテ氏(PP)といった政治家や補佐官らが関与していたことや、その交渉の内容を明らかにした。