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サンパウロ市の狂犬病予防接種=11~24日に無料で実施

 サンパウロ市保健局が11~24日に、犬と猫を対象とした狂犬病の予防接種を実施する。
 予防接種の対象は生後3カ月以上の犬と猫で、下痢や食欲がない、目やにが出ている、手術その他のケガからの回復中といった条件の動物は対象から外される。
 予防接種は無料で行われ、11日の場合は固定されたポスト23カ所を含む2158カ所の会場で9時から17時の時間帯で接種を行う。各地区の接種日と接種場所は市保健局のサイトか電話156で確認できる。
 接種時や移動時の事故や犬や猫が逃げ出すのを避けるため、飼い主は飼い犬や飼い猫に首輪をつけるなり専用のかごに入れるなりして会場に連れて行く必要がある。
 狂犬病は、この病気にかかった犬や猫、コウモリなどに噛まれたり引っ掛れたり、なめられたりして感染する。予防接種が功を奏し、サンパウロ市では1981年以降、人への感染は起きていない。
 犬や猫に噛まれたりしてケガをしたが、狂犬病の予防接種を受けているか否かがわからないという場合は、ケガをした部分を石鹸と流水でよく洗い、近くの病院や保健所へ行って、診察を受ける必要がある。また、コウモリが頻繁に飛び交う地域では、夜間の外出を控える、家の窓も開け放したままにしないといった注意が必要だ。
 2013年の狂犬病の予防接種は86万匹に施された。例年は狂犬病の予防接種は8月に行われるが、今年はワクチンの調達に問題があり、10月の実施となった。