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13日の米国U‐23との試合の前に(André Borges GDF/CBF)
13日の米国U‐23との試合の前に(André Borges GDF/CBF)

U21も格上に連続快勝=本家セレソン快調の裏で

 11、14日のアジアへの遠征親善試合をアルゼンチンと日本への連勝で終えたセレソン。ドゥンガ監督就任以来4連勝と好調を維持しているが、その裏で16年リオ五輪を目指しているU21(21歳以下)のセレソンも、ここ数日の試合で好調さをアピールしている。
 リオ五輪を目指すU21のセレソンが本格始動をはじめたのは9月初旬に行なわれたカタール遠征からだ。U21セレソンはそこで、猛暑ながら短期間で3試合を行ない、2勝1分の成績を収めていた。特に3試合目は疲労がピークに達した状態で、しかもレバノンの本代表との試合だったが、この試合も引き分けるなど収穫もあった。
 そして今回はホームのブラジルで、10日にボリビアの本代表、13日にアメリカのU23との試合と、いずれも年齢的には対戦相手に分がある状況での試合だった。
 だが、U21セレソンはそうしたハンデを苦にすることなく快進撃を続けた。まずU21セレソンはボリビア戦を3―1で退けた。相手はFIFAランキングで94位とレベルこそ高くないものの、来年行なわれるコパ・アメリカで本家セレソンが対戦するチームであり、この試合の圧勝は大きな自信となった。
 さらに次戦の相手であるアメリカU23は、本代表が今年のワールドカップで16強に入った強豪ということもあり、容易な相手ではなかったはずだが、これも3―0と問題なく退けた。
 10月の親善試合では、現在のポルトガル・リーグの得点王で強豪チーム、ベンフィカのタリスカがゲーム・メイク役を担い、ルアン、タレス、ダグラス・コウチーニョなど、まだブラジル国内で活躍するフォワード陣と良好なコンビネーションを作りあげた。守備面でも、若くして欧州リーグで活躍しているファビーニョやウェンデルなど、有力な選手が目立つ。
 アレッシャンドレ・ガロ監督は「国際試合を積むたびに選手たちが自信を持っている。既にチームの核はしっかり出来ているが、そこからさらに色々な選手を試すことで、その核がより確かなものになっている」と語っている。
 今後は、今回はケガで欠場したが9月の中東遠征時にはゲームメーカーを務め、強豪バルセロナに所属するラフィーニャや、ドイツのリーグで「カカー2世」とも称されているフランクフルトのルーカス・ピアソン、そしてU20のチームのエースで国内の若手一のストライカー、サントスのガブリエルなどの参入が予想されるなど層も厚く、まだまだ楽しみだ。