15日、ダッタフォーリャとイボッピが発表した大統領選の決選投票のアンケートによると、前回と同じく、アエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党・PSDB)がジウマ大統領(労働者党・PT)をわずかにリードしたが、誤差の範囲内で引き分けとなった。アエシオ氏は、マリーナ・シウヴァ氏(ブラジル社会党・PSB)の支持やPTのペトロブラス疑惑への関与の報道などの追い風があったにもかかわらず、差をつけることができなかった。16日付伯字紙が報じている。
15日発表の調査結果では、ダッタフォーリャとイボッピ共に、45%対43%でアエシオ氏のリードだった。10日の発表では、共に46%対44%でアエシオ氏が優勢だった。「わからない」は前者が6%で後者が5%、白票・無効票は前者が6%で後者が7%だった。
「わからない」と白票・無効票を差し引いた有効票でパーセンテージを出すと、51%対49%でアエシオ氏のリードだが、これも前回と変わらなかった。
だが、アエシオ氏にとって今回の結果は痛いものとなった。それは連日のようにPTをはじめとした連立与党がペトロブラス内での贈収賄疑惑に関与したことが報道され、マリーナ氏や、8月13日に飛行機事故で逝去したPSBの前大統領候補のエドゥアルド・カンポス元ペルナンブッコ州知事の未亡人のレナタさんなど、アエシオ氏にとって追い風となるべき人たちからの決選投票での支持を得たにも関わらず、勢いがつかなかったからだ。しかも、ダッタフォーリャの調査によると、元来強い南東伯、弱点で強化をはかりたい北東伯でむしろ支持率が下がっている。
ダッタフォーリャは、アエシオ氏に有利に働くと見られていたマリーナ氏からの支持が裏目に出たのでは、と見ている。マリーナ氏の支持は、同氏の出身地であるアクレ州を含む北伯でのアエシオ氏の支持を3%ポイントあげたが、貢献はそこに止まった。マリーナ氏としては「政治改革」のためにアエシオ氏支持の英断を下したのだが、これを「元がPSDBの宿敵のPT出身なのに、その政治理念を裏切った」と評した向きも国民の間では少なくなかった。
また、ダッタフォーリャがアンケート対象者に「ペトロブラス疑惑について知っているか」と尋ねたところ、80%が「聞いたことがある」と答え、68%が決選投票前に暴露されたことに関し「されるべき」と答えた。だがジウマ氏支持者の53%が「自分の票には影響しない」という。
ダッタフォーリャはさらに、ルーラ前大統領、マリーナ氏、カルドーゾ元大統領の3人の影響力を伺った。すると「この人が推す人に投票する」と答えたのはルーラ氏が37%だったのに対し、マリーナ氏は20%、カルドーゾ氏は16%だった。一方、「この人の支持する人には票を入れない」では、逆にカルドーゾ氏が28%と高く、マリーナ氏が23%、ルーラ氏が最も低い21%だった。
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