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援協定例会=救急診療所の建設は中止=リ診療所に割引が復活

 サンパウロ日伯援護協会で先月25日、9月定例役員会が開かれた。サンミゲル・アルカンジョSUS病院に建設予定だった救急診療所(Pronto Atendimento)の設置は取りやめとなり、運営も市に返還することが報告された。
 9月の同病院、救急診療所の運営費はそれぞれ約35万、41万レアルで、計約76万レの支出があった。この内救急診療所にかかる経費は全額、SUS病院に関しては医薬品や衛生用品にかかる経費は市が負担することになっていたが、監査により様々な経費がはじかれ、基本額30万レを超える超過分の支払いが滞っている。そのため、9月度だけで40万レ以上の赤字を計上している。
 想定範囲を上回る巨額の赤字は援協の運営にも響く上、救急診療所の建設は公益団体認定には関係がないため、8月に返還協定が結ばれた。現在検察省での認定待ち。遅くても来年の2月には運営から手を引きたい考えだ。
 また、尾西貞夫・地区組織委員会委員長からリベルダーデ診療所の治療費が、65歳以上に限り、会員・非会員にかかわらず30%割引になることが報告された。会員に対する割引が昨年7月に廃止されて以来、会員は減少の一途をたどっている。同委員長は「援協はあくまで福祉団体なので、割引に関わらず協力をしてほしい」と協力を呼びかけた。