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(8)地方で進む百周年

2006年12月29日付け

 ブラジル日本移民百周年に向けた、国内各地の日系団体の動きが目立った一年だった。
 国内第二の日系人口を誇るパラナ州。独自式典に加え、ロンドリーナへの連邦技術大学誘致、マリンガ日本公園の造成など大規模な記念事業が着々と進む。つい先日には、ローランジア農業センター内に三つのパビリオンを建設する計画も明らかになった。
 同州ではロンドリーナ、クリチーバなど市レベルでも準備委員会を組織。それぞれが記念事業の計画を詰めつつある。
 「サンパウロ、パラナだけじゃない」とばかりに活発なのが旧都リオとミナス。リオでは早い段階から州内日系団体による準備委員会が組織され、すでに記念事業の概要が固まった。ミナスでも州内日系団体による委員会が組織され、州都ベロ・オリゾンテでの日本公園造成を目玉に準備が進む。
 公式式典が行われるブラジリアでも地元のブラジル中西部日伯協会連合会が事業を計画。南マットグロッソでは州都カンポ・グランデとドウラードスの二都市が、サンパウロ州内でもノロエステ連合やスザノ、モジなど日系人口の多い地域が動いている。いずれの土地でも皇室関係者来訪への期待は大きい。
 サンパウロ中心だったこれまでの周年事業と異なり、ブラジル全土で準備が進む百周年。来年も様々な動きが出てきそうだ。