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管理職の不摂生な生活=体を蝕むストレスに耐え

2006年12月27日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】ブラジルの管理職は過去十六年間、食生活の向上と訪問や外出の増加により、理想的な体重に近づきつつあるという調査結果がある。しかし、一方ストレスによる障害で苦しんでいるともいう。
 これはリオデジャネイロ市の健康診断センターで管理職三万人を診断し、一九九〇年の調査結果と比較した報告である。血液の中に占めるコレステロールとトリグリセリンは、二五%から五〇%へ増えた。高血圧は一九%から二三%へ増加。冠状動脈疾患は六%から八%へ、尿道閉塞による頻尿疾患は八%から一一%へ。
 三万人のうち二万五〇〇〇人は男性、七〇%が会社の管理職、三〇%が自由業。管理職の環境は競争の激化や市場開拓、生産性向上、コスト削減、過密日程、出張やつれ、時差ボケによる感覚障害などに囲まれ、目まいがする。
 医学的に見ると、リスク回避のため肉体がアドレナリンとコルチゾール、ホルモンを異常分泌する。これが昂じると、心臓の脈拍は早くなり瞳孔は弾力性が衰える。血液中にはグリコーゲンが大量に放出され、慢性ストレスになる。
 アドレナリンの異常分泌は、心配症と記憶力衰退を促し、心悸高進になる。コルチゾールは、食欲減退や意欲低下、胃潰瘍、性欲減退、免疫力低下などの原因になる。どちらも不眠症になり疲労感で悩み、心臓発作の爆弾を抱え込む。
 治療法としては、生活スタイルを変えること。勤務時間やスケジュールの変更、電話応対の制限、散歩と散策、会食と愉快な話題、人生が楽しくなる工夫をすること。食事療法やストレス管理も工夫する。
 女性管理職も、似たり寄ったり。女性のヘビースモーカーは男性よりも多い。男性と同じ気持ちで、ウイスキーを飲む。仕事は男性の三倍の馬力でこなす。アンフェタミンと整腸剤を常用。砂糖にコーヒーを入れて飲む。爆弾に足が生えたようなものだ。
 女性のストレスは、三十一歳から三十九歳がピークのようだ。女性の判断能力が、最も活発に機能する年齢である。一方、子供はまだ責任能力が未熟な年齢層で、事件が起きれば母親の不注意だと責められる。この年齢では、脱毛が激しく不眠が続く。四十歳から老化が始まり、能力も衰える。