ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 刑務所で暴動発生=2人死亡、こう着状態続く=パラナ

刑務所で暴動発生=2人死亡、こう着状態続く=パラナ

2006年12月21日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】国境の町として知られるパラナ州フォス・デ・イグアス市の刑務所で十九日午前、服役囚らによる暴動が発生、警備員と囚人の計二人が殺害された。もう一人の警備員と囚人が重傷を負い、病院で手当を受けている。
 当局が囚人らとの団交に応じているが、十九日午後十一時現在、決着がつかず、話し合いは二十日に持ち越された。
 暴徒らは警備員一人と囚人五人を人質としている。刑務所は定員三五〇人に対し、倍以上の七七〇人が収容されていることで不満が爆発したものとみられている。また州都第一コマンド(PCC)のメンバーが大勢を占めていることから、彼らがせん動した可能性もある。PCCがサンパウロ市で五月に襲撃事件を繰り返した折、同刑務所でも暴動が発生した経緯がある。
 暴動は十九日午前十時半ごろ、病気を偽って診療所に来た囚人が、検診担当の警備員をいきなり射殺、もう一人の同僚にも発砲した。その後、刑務所内に暴動が広がり、壁を破壊したり、寝具マットに火を放った。機動隊が出動したが、六人の人質があり、にらみ合いが続いている。