2006年12月21日付け
サンパウロ新聞記者の松本浩治さんの写真展「移民の肖像」が十五日から十七日まで、ブラジル日本文化福祉協会貴賓室で開かれ、期間中約三百人が訪れた。
同写真展は、松本さんの写真集「移民Ⅰ」出版をきっかけに、サンパウロ新聞創立六十周年事業として開催されたもの。同写真集に掲載された写真のうち百枚が展示された。
十二年間の記者活動の中、サンパウロ市、国内各地の移住地などで撮り続けてきた移民一世、二世たちの写真。撮影は全てフィルム。開催にあたり、松本さんが全ての写真を現像した。サンパウロ市会場を訪れた人たちは、写真説明とともに、地域ごとに展示されたモノクロの写真を真剣な表情で見つめていた。
サンパウロ市展の前には南マットグロッソ州のドウラードス、共栄移住地のほか、ベレンの汎アマゾニア日伯協会会館で実施。南麻州で約百七十人、ベレンでは約七百人が訪れたという。松本さんは「思っていたより良い反応。満足しています。自分が写っている人だけでなく、(来場者の)皆さん移民で来ている人たち。写真を見てほめてくれました」と振り返る。
国内三カ所で約一千人が訪れた今回の写真展。他の町からも開催の依頼が来ているという。松本さんは「来年以降の話になりますが、できたら実現したいですね」と話していた。