2006年12月20日付け
ブラジル仏教連合会(佐々木陽明会長)は十八日、毎年恒例の年末助け合い運動の一環として、サンパウロ日伯援護協会傘下の五つの施設に、総計三千四百八十キロの米(コメ)を寄付した。
寄付を受けた施設はサントス厚生ホーム、スザノイッペランジアホーム、あけぼのホーム、カンポス桜ホーム、やすらぎホーム。
贈呈式が同会総合診療所前でおこなわれ、援協関係者ほか釈尊讃仰会やブラジル仏教婦人会連盟、日蓮宗、東本願寺、ブラジル本門仏立宗日教寺など、各宗派の代表が出席した。
佐々木会長の代理で挨拶に立った采川道昭曹洞宗南米別院仏心寺住職は「全ての日系人は繋がっている。皆様もどこかで繋がっている気持ちを持って、心安らかに正月をお過ごしください」とあいさつ。
酒井会長は「今回寄付されたお米の量は、各施設の一カ月分以上の量です。これでお米代も節約できます。大変ありがたく思っております」と謝辞を述べた。
昨年まで同助け合い運動は、リベルダーデ商店街と寺院などから日用品や食料品を入れた「慈善袋」を集め、年末に日系福祉施設に寄付してきた。
しかし、寄贈品と施設団体が必要する品の不一致などの理由から、今年から「慈善封筒」で集めた募金で施設団体の希望するものを購入、寄付することになった。
同連合会は憩の園、こどものその、希望の家、パラナ老人福祉和順会にも寄付をおこなう。今回、援協には米以外にも三千二百九十五レアルが寄付された。