2006年12月12日付け
世の中には解らないことがいっぱいある。いや、これは遯生が浮世の流れに疎く旧来型の男だからなのかもしれない。先ず「男と男が結婚する」は理解の域を越える。某国は法律で認めアメリカの州法でも「どうぞどうぞ」とお勧めするところがある。ブラジルにもこんな「男が男を好きになる」は、それなりに多い。パウリスタ通りの集会は100万人を超すとかで大混雑が何よりの証拠である▼勿論、我が母国にもいる。その昔は衆道と呼び、戦国時代には大いに流行った。あの「葉隠」にも記述があるそうだし、武名高い大名が好んだという。江戸になると陰間と称し商売繁盛で大変な賑わいと物の本にはある。こればっかりは、いくら諌めても駄目らしく、古今東西を通じての「秘め事」のようだ。まあ、これにはレズもあるけれども、どうして「女と女の結婚」が話題にならないのか不思議千万でしょうがない▼話は飛ぶが日本は中国文化に学び育った。だが、導入を拒否したものに「宦官」がある。後宮への勤務が仕事なので男の象徴を切除する乱暴なものである。宮刑(去勢の刑)という刑罰もあったが、これも輸入しなかった。史記の司馬遷も宮刑に処せられた1人だが、それに挫けることなく優れた歴史書を遺し2000年も読み継がれているのは称賛されていい▼もう一つ。あのオスカ―・ニ―マイヤ―が、30数年も昔からの知り合いと再婚した―只今96歳である。将に壮者を凌ぐ元気いっぱいのご朗(老)人であり、びっくり仰天である。日本の女子大生の60%超が性体験の報道はとてものほどに信じ難くただただ天を仰ぐのみ。(遯)