2006年12月2日付け
来年から上下両院で最大議席を占めるブラジル民主運動党(PMDB)は三十日、与党労働者党(PT)と連立を組むことを決定した。見返りとして第二次ルーラ政権に閣僚五人を送り込むことを期待。ペルナンブッコ州支部は反対、アクレ州支部は採決で棄権した。ヴァスコンセロス上議は、連立は半年しかもたないと予告。
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今年の大統領、知事、上下議、州下議選挙にかかった総費用は一三億から一六億レアルに上り、前回(二〇〇二年)と比べ四九・四%増加したと選挙高裁が発表。有権者への粗品の配布禁止など、金のかからない選挙を目指した選挙法改正は歯止めにならなかった。
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富裕層の若者ら十二人が麻薬密売容疑で逮捕された翌日の三十日、リオデジャネイロ市警は十七人を合成麻薬密売容疑で逮捕し、五人を指名手配した。逮捕者の多くは学生で、フェスタ会場で麻薬を密売。一人は獣医で、動物の手術用麻酔を使い麻薬を合成していた。
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サンパウロ市南部モルンビー区の高級マンションで三十日朝、朝食の配達人を装った男が門番をだまして侵入、仲間七人とともに七戸から貴金属や現金、プラズマテレビを奪って逃走。警察はマンション荒らし専門の犯行グループとみて捜査中。
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女優のグローリア・メネゼスさんやヨナ・マガリャンエスさんが学んだサンパウロ市リベルダーデ区グローリア通りのコレジオ・サンジョゼが、一二六年の伝統に幕を閉じるらしい。閉校の通知を受けて驚いたのは、父兄や卒業生ばかりではない。同校で教鞭をとる教師や職員一四〇人も、財政難による閉校を知らなかった。