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男の甲斐性とは…?=女性の社会進出で様変わり

2006年11月29日付け

 【ヴェージャ誌一九八三号】ブラジル人男性は概してわがままで欲張りのうえ、自分のことしか考えず虚栄心ばかり強い。昔は女性が将来の夫を選ぶとき、男性を金離れのよさで判断した。それは女性が一人では得られない現実を、男性によって初めて得ることができるからだ。
 男性から食事に招待されると、どのレベルのレストランへ案内するのか観察する。ドレスを着込んでオペラやコンサートへ連れて行ってもらい、ドレスに合ったイヤリングやネックレスの品定めで男性の甲斐性を試した。
 男性は独身時代から恋愛をしたければ格好をつけねばならないので、普段から資金稼ぎに熱中した。女性は気前のよい浪費家の男性を選び、男性の金銭感覚を観察した。計画性と具体性を特に重視し、行き当たりばったりを排除した。しまり屋で浪費にうるさい男性も、敬遠した。
 男性の性癖は生まれつきではなく、女性がそのようにさせたようだ。男性は生来、ウソつきで自分勝手である。男性の性癖は置かれた状況から自然と身についたものか、何か代償を求めた損得行為である。
 最近は女性も働き、男女同権の観念は常識となっている。女性は男性の一部という昔のような考え方は、もうない。男性に高価な贈り物を与え、レストランでは二人分を払う女性も珍しくない。男性より高給をとる女性上司も多い。女性の社会的地位向上が、女性の男性観を変えた。
 男性がエゴイストでわがままでも、結婚する女性が増えた。だから結婚の破綻も速い。男性の無駄遣い、家計のことなど考えず自分の格好よさに男性は金をつぎ込む。結婚前のわがままを継続するような男でも女性は惚れ込む。
 昔の理想的男性は、今日では甘えん坊の男性に変身したらしい。男性が格好よさを演出するのは、時代の影響ではない。理想的男性を勘違いした演出を、社会も女性も看過している。男性像が変わり、男性鑑別法も変わったらしい。
 最近の女性は、女性の立場を不利にした。理想の夫と結婚してみて、乳母車と外車を交換するのが不可能であることを発見した。もし女性が家計を乱費しても夫が咎めないことを望むなら、昔の男性鑑別法で夫を選ぶべきだ。
 女性の乱費をカバーできるだけの収入を得る男性が、実務面でも有能な男性といえそうだ。妻についても同じことがいえる。酒と博打しか知らない夫を庇って、なお金銭的に不自由させない有能な妻が、理想的な女性ではないか。

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