ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

遵守されない給与上限=政府規制、裁判で骨抜きに

2006年11月28日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】公務員の給与の上限が規制されたにもかかわらず、遵守されていないことが明らかになった。国家司法審議会が史上初めてとなる司法関係職員の所得明細を二十八日に発表するが、それによると、全国各州の裁判長一〇〇〇人の二〇%に相当する二〇〇人が上限とされている二万四五〇〇レアルを上回る給与となっている。上限は最高裁の裁判長の給与で、国家公務員の中で最高額となっている。上限の規制は八年前に設置されたにもかかわらず、浸透していない。
 いっぽうで連邦政府によると、高級官吏とされる一二九人にもこれを上回る給与が支給されている。裁判長やこれら官吏は政府の規制に対し、民事裁判で勝訴している。上限内への給与引き下げは法で禁じられており、さらに毎年の調整で雪だるま式に増えることになり、国民の批判が高まっている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button