コロニア・ダンス界で活躍する藤井マルシアさんが今年プロデビュー三十一周年を迎えたのを記念して、発表会が十五日、サンパウロ市の愛知県人会で開催された。
マルシアさんやマルシアさんの教室に通う生徒ら約五十人が参加。タンゴやルンバ、ワルツ、チャチャチャ、サンバなどの〃本場のダンス〃を可憐に披露した。
会場には生徒の家族や友人など三百人近くが詰め掛け、立ち見が出るほどだった。観客らはマルシアさんや生徒らのステップを食い入るように見つめ、それぞれの発表後には大きな拍手を贈っていた。
この日、夫婦で出演した林慎太郎さん、光代さんは七年前からマルシアさんの教室に通う。光代さんは発表を振り返って「気持ちよかった」と笑顔。慎太郎さんも「ダンスは体にいいし、姿勢もよくなる」とその魅力を述べていた。
妻の妹の発表を観に来ていた早川清貴さん(67)は、「一世、二世の壁を越えて、違和感なくやっているのが伝わってきた」。早川さんも半年前からダンスを始め、「やってみると案外おもしろい。夫婦のコミュニケーションも増えました」と語っていた。
ブラジルでは現在、ボールルームダンスの大会は開催されていない。競技人口がすくないためだ。マルシアさんは「技術的にも少し難しい面はありますが、若い人がダンスに興味を持ってもらえたら嬉しい」と笑顔で汗を拭っていた。
マルシアさんの教室は、サンパウロ市リベルダーデ区のコンセリェイロ・フルタード街1003の二階にある。見学も歓迎とのこと。生徒は定年後にダンスをはじめた人が中心。問い合わせは同教室(電話11・3209・7248)まで。
マルシアさんプロデビュー31周年=社交ダンス教室の生徒ら発表会
2006年11月28日付け