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電気製品大きく値下がり=レアル高で電子、音響中心に

2006年11月17日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】ドル安レアル高の影響で電気製品が過去六年間で最大の値下がりを見せている。ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)の研究グループが調査した結果、今年一月から十月までの値下げ幅は平均で一三・八五%に達し、昨年同期の五・六五%を大きく上回った。
 レアル高は年内に改善されず、また年末商戦に突入することから、この傾向はさらに続くものとみている。しかし、いっぽうで国際競争力の低下で、輸出減少の憂き目にさらされるというジレンマに陥っている。とくに原材料や部品に占める輸入品の割合が少ない家電(冷蔵庫やガスコンロ)は値下げ幅が小さく、輸出の減少が痛手となっている。
 輸入部品の割合が多い電子、音響製品の値下げが顕著で、今年十カ月間で携帯電話が二五・九三%、DVDが二三・四九%、カラーテレビが一四・三四%、固定電話器が一二・五三%の大幅値下げとなった。
 反面、家電製品の洗濯機は四・七九%、ヒーターが四・三六%、食器洗浄機が三・七九%、エアコンが二・八〇%と小幅な値下げとなり、輸出が主力なだけに対応が迫られている。