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ルーラ大統領=マスコミ批判を再燃=チャベス支援のかたわら

2006年11月15日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】ベネズエラを公式訪問中のルーラ大統領は十三日、チャベス大統領とともに、グアヤナ市で架橋の開通式に出席した。
 席上三万人の出席者を前に演説したルーラ大統領は、十二月三日に行われる同国の大統領選で再選を狙うチャベス大統領を盟友とし、支援を約束した。さらに演説の中では持論としているマスコミ批判を行うとともに、選挙期間中、財界とくに企業経営者や銀行業界ならびに野党幹部から、無理解による誹謗と中傷が絶えなかったと非難した上で、最後は国民が選んでくれて勝利を勝ちとったとして、ベネズエラでも同様の事が起き得ると激励した。
 ルーラ大統領は選挙期間中、それまでのマスコミ批判は鳴りを潜めていたのが、公然と再燃した形となった。これに対しマスコミは、ルーラ大統領はチャベス候補の選挙運動員の一人として大統領専用機でベネズエラを訪問したと報道している。野党側も一斉に反発。一年間も選挙運動に没頭しておきながら、まだ他国の選挙に首を突っ込むつもりかと手厳しく非難している。