ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 裸天国と同性愛者の楽園=開放的で偏見少ないリオ?

裸天国と同性愛者の楽園=開放的で偏見少ないリオ?

2006年11月10日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日、五日一部既報】リオデジャネイロ市アビリコー海浜で二日、第十回ブラジル・ナチュラリズム・コングレスの開幕式が行われ、ヌーディスト二〇〇人が参加した。コングレス(会議)は五日まで行われ、舞台を同海浜近くのプライーニャ広場に移して行われるが、ヌーディズムは海岸のみで、同広場では服を着ることになる。
 今回のコングレスには全国七州の二十七団体が参加し、二〇〇八年にパライーバ州タンバパ海浜で開催予定の南半球で初めての世界大会について話し合う。二日の初日は、州や市がヌーディスト用の海岸を認可するよう要請することが決議された。
 現在国内では八ヵ所の海岸が認められているのみ。リオ州では同海浜のみとなっている。世界大会が開催されるパライーバ州が唯一、認可している。さらに今回の会合では、最近ヌーディストの間で急増しているスワップ(夫婦交換でのセックス)についても対策が講じられる。関係者はヌーディズムすなわちフリーセックスの誤った考えを是正したいと強調している。
 いっぽうでリオ市観光局では、同性愛志向の観光客が急増していることで、その対応を模索している。ゲイなどの同性愛カップルの間で、リオの観光スポットの評判が高まっている中、ニューヨークやロンドン、ウィーン、サンフランシスコのようなサービスや情報提供が不足しているとの不満が噴出しているからだ。
 その一環として四日、観光局は旅行代理店と共同で、ゲイ向けガイドブックを発行した。リオ市内のゲイ専門店や集合スポットなどが紹介されている。この中には公衆の面前で抱き合ったり、キスをしないなどのエチケットも盛り込まれている。
 観光局の調査によると、同性愛者は一般観光局より四七%も散財が多く、貴重なドルの落とし主だという、七〇〇人のゲイ観光客にアンケート調査を行ったところ、五五%が大学卒、七一%が三十五歳未満、ほとんどがリオ訪問が初めてだった。
 その理由として、ブラジル人は偏見がないこと(三〇%)カリオカ(リオ住人)の男性が素晴らしい(二五%)景観が美しい(一九%)だった。また食事(二八%)商店(二〇%)に加え、治安が良いが一八%とブラジル人とは対照的に意外な見方をしている向きもいた。