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東西南北

2006年11月7日付け

 五日に行われ、三万七〇〇〇人の参加者が競ったニューヨーク・マラソン大会では、ブラジル人のマリウソン・G・サントス選手(29)が優勝した。賞金は一三万ドル。同選手はブラジリア出身、二〇〇三年と〇五年のサンシウヴェストレで優勝。同大会で南米出身の選手が優勝したのは初めて。
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 ブラジルで五十二年間布教活動に努めたスペイン人のマリアノ・M・アパリッシオ神父の列福式が五日、サンパウロ市セー大聖堂で行われた。自動車事故で瀕死の状態にあった少年の神癒が法王によって評価され、聖人の前段階に序列された。
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 リオ・グランデ・ド・スル州カラジーニョ出身のアチン・スタイナー氏(45)が国連環境委員に選ばれ、ナイロビで開催される環境会議で議長を務める。世界は異常気象に十年も無関心であった。経済へ影響が出始め、産業界が動き出したという。ブラジルは環境問題で借りがあるとしている。
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 サンパウロ市は五日、二五〇万人の参詣者で賑わった市内の市営墓地二二カ所を公園墓地に造園する計画を発表した。ヴィラ・フォルモーザ墓地は墓地造成法が制定される前に設置されたため、有害物質の浸透防止対策が行われていない。工事は八五〇万レアルを投じて十一月中にも始まる。
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 レジーナさんは十カ月の娘がいるが、次の子を妊娠した。二人の子供の養育は不可能だと中絶薬を服用し、痛さの余り病院へ駆け込んだ。中絶に成功し痛みも治まったが、軍警が手錠をかけて拘置所へ連行した。病院が密告したのだ。病院の密告は是か非か、リオデジャネイロ市で話題となっている。