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東西南北

2006年11月1日付け

 スザノ福博村が治安の悪化に悩んでいる。人口流出による過疎化、高齢化につけこむような強盗事件。長年住み慣れた村を離れる決断をした人たちの心情を思い、やりきれなさと同時に、憤りを感じた。状況改善に向けた有効な手立ては、今のところ見つかっていない。「恐くて出る、その気持ちは分かる」、ある村人は記者に語った。「けれど、それで被害がなくなるわけじゃない」。男性の言葉に、数十年を生きた土地を守る気概を感じた。
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 十一月十八日、史料館会議が行われる。スローガンで謳われている「ブラジルの明日にはばたけ百周年」とばかりに、コロニアの将来を語る声も多いが―温故知新―過去を残す地道な作業もまた重要だ。史料館関係者によれば、このごろ各地で史料館建設の計画を聞くという。〇八年に向けた動きとともに移民である一世たちの強い思いもあるようだ。百周年ではそういう全伯の動きもおさえた過去、現在、未来を見据えた事業を行ってほしいもの。
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 大統領選挙に対し、外国在住のブラジル人有権者からも投票が行われた。Agencia TSE(選挙高等裁判所通信)広報によれば、日本のデカセギで在外選挙人登録をしているのは、わずか五百五十八人のみ。うち実際に投票したのは二百二十六人(四〇・五%)。第一回選挙では三百三十二人(五九・五%)が参加していたので二〇%も落ちた。一回目の投票でルーラは韓国、フィリピン、インドネシアで勝ち、アウキミンは日本、中国、マレーシアなど六カ国で勝っていた。世界に八万六千人の登録者がおり、最大の票田はNYの一万三千人。せっかく三十万人もいる日本のデカセギ、もう少し政治に関心持ってもいいか?