【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】救急車CPI(議会調査委員会)のビスカイア委員長(PT=労働者党)は二十四日、決選投票を目前に最も注目された元保健相四人の召喚を選挙終了後に延期すると発表した。同委員長は裁判所と結託し、ヴェドイン調書事件の解明を滞らせたと野党が厳しく非難した。
注目の四人は、セーラ次期サンパウロ州知事とネグリ・ピラシカーバ市長、コスタ下議、フェリッペ下議である。四人の元保健相の召喚決定は、引き伸ばしを図る与党と決選投票前の真相暴露にこだわる野党で激しく衝突し、CPIは険悪な雰囲気でもめた。
委員長による選挙後への召喚決定が、CPIを選挙活動の道具と政治取引きの対象にしたと議会で同CPIの存在意義が問われている。マット・グロッソ州連邦裁判所も関連する銀行口座や電話通話記録、資産状態の開示書類をCPIに提出せず、CPI審議を故意に遅らせたという。
決選前夜の逆転効果を狙った野党の戦略は、後手に回ったようだ。手続きでも多くのロスタイムが出た。委員長はCPIが、選挙の人質ではないし政治運動の舞台でもないと、涼しい顔をしている。
元保健相召喚は決選後=CPI委員長が野党封じ=救急車CPI
2006年10月26日付け