【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】サンパウロ市コンゴニャス空港で六日、GOL航空のボーイング機が着陸した滑走路を飛び出す事故が発生した。同機には乗客一二二人、乗員六人が乗っていたが、幸いケガ人はなかったものの、まかり間違えると大惨事になるところで一瞬ヒヤリとさせられた。
同航空のボーイング機は一週間前に墜落し、一五四人が死亡した矢先だった。乗客らは梯子で降り、バスで空港内に収容された。
事故を起こしたのは、同航空のボーイング七三七―三〇〇型で、マット・グロッソ州クイアバー空港を四時五分に飛び立ってコンゴニャス空港に六時六分に到着した。滑走路本線を走行中、右側にかたよりオーバーラインして補助滑走路との間の芝生に突っ込んで停止した。
この事故で同空港は、一時間にわたり閉鎖された。このため五〇機が離着陸できず、遅れを見せた。このほか六機は、ビラ・コッポス空港やクンビッカ空港に着陸するなどの混乱を見せた。
警察と空港管理局では事故の原因を調査中だが、滑走路にたまった雨水のため、ブレーキをかけたタイヤがスリップして滑走路を飛び出したと見ている。
管理局長は、世界のどこの空港でも起こることだとの談話を発表した。同空港では同日、排水設備の修理工事を始める矢先の事故だった。
GOL機またヒヤリ=着陸滑走路でオーバーライン
2006年10月10日付け