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流れ弾で3歳男児死亡=警官隊と麻薬組織が白昼銃撃=リオ

2006年10月3日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】リオデジャネイロ市の最大ファベーラの一つのマレー地区で一日、白昼警官と麻薬組織の一団との間で撃ち合いとなり、流れ弾で三歳の男の子が死亡する事件が発生した。
 事件が起きたのは同市北部ファベーラのノーヴァ・オランダで、軍警の説明によると、同ファベーラにある四カ所の投票所の整備に出動した警官に向けて、武装した一味が自動小銃で発砲してきたため、応戦したという。
 撃たれた男の子はファベーラ内の人通りの一番多い通りに祖母とともにおり、小銃の弾丸が腹部に命中した。病院に収容されたが死亡した。このほか二十一歳の男性住民も足に被弾したが、命に別条はなかった。いずれも誰が発砲したのかは特定できないでいる。
 住民らは子供の死に抗議して市内の主要通りであるブラジル大通でデモを行ったが、軍警に追い散らされた。その腹いせに走行中のバスを襲撃し、窓ガラスを割るなどの狼藉を働いた。
 警官隊と麻薬組織団の撃ち合いで九月十六日に北部の別のファベーラ、モーロ・ド・ボレルでも、九歳の男の子が、流れ弾が頭部に当たり死亡する事件が発生し、住民を不安に陥れている。