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長期金利を引き下げ=投資拡大で経済成長実現

2006年9月29日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】通貨審議会(CMN)は二十七日、社会経済開発銀行(BNDES)の貸し出し金利である長期金利(TJLP)を年七・五%から六・八五%へと〇・六五ポイント引き下げた。これは現政権発足後、また、TJLPが設定された一九九四年十月以降、最も低いレベル。
 TJLPは今年一月以降連続四回、計二・九ポイント引き下げられたことになる。それまでは年九・七五%で二十一カ月間維持されていた。九五年一月は二六・〇一%だった。
 金利引き下げは投資を刺激することで経済成長を実現する政府の方針を反映したもので、さらにマンテガ財務相は、税制改革と減税を実行すると約束した。減税はレアル高による損失分の補償を目的としており、今後もブラジル人投資家のコストを削減する対策を検討し、実施していくと同相は述べた。
 マンテガ財務相は、BNDES総裁時代にTJLPが二年近くも年九・七五%で維持されていることについて当時のパロッシ財務相を厳しく批判、年七%が適切なレベルと主張していた。同相によると、CMNは予想インフレ率年四・五%、カントリーリスク二二〇から二三〇ポイントを想定して新金利を設定したという。新金利により、投資額の対GDP比を現在の二〇%から二五%に引き上げたいと同相は強調した。