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被害者の恋人の容疑固める=元軍警大佐殺害=市警、情況証拠に基づき

2006年9月28日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】今月九日夜に発生したウビラタン・ギマランエス元軍警大佐殺害事件で、サンパウロ市市警は被害者の恋人で弁護士のカルラ・P・セポリーナの容疑を固め、逮捕・書類送検の方向で手続きを進めている。
 市警は事件のあったマンションの住民と守衛の証言、被害者の遺体鑑定、通話記録を通じて容疑者の犯行を裏付けた。通話記録から午後七時三分と八時二十六分に通話があったことが確認され、後の通話では被害者が電話に出ずに容疑者が応対していること、午後二時半に昼食を取った被害者の遺体の胃にその一部が残っており、消化に六時間かかることから、午後八時半までに被害者がすでに死亡していたこと、などから被害者は九日午後七時から七時半までの間に殺害されたと警察はみている。
 また、事件の後、容疑者の家政婦が赤い染みのついたズボンとブラウスを見たという証言に基づき、市警は二十五日夜に容疑者の自宅の家宅捜索を実施。衣服類に加え、小銃二丁とライフル一丁を押収、許可証がなかったため、容疑者の母親を銃器不法所持の疑いで現行犯逮捕した。母親は同日、保釈金を支払い、釈放された。
 市警は押収品を科学検査に回すとともに、二十六日も四人の重要証人から証言の再確認を行った。容疑者の弁護士は物的証拠が一つもないとして、容疑を否定している。

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