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UCES=地域政治家との繋がり大事に=130人参加の親睦夕食会開催

 聖南西文化体育連盟(UCES)主催の「第5回政治家との親睦夕食会」が17日夜、サンパウロ市から西に82キロのサンパウロ州ピエダーデ市で開かれた。これは党派の壁を超えて日系社会と政治家との親睦を深めるために4年前から開かれている。
 現職日系議員、先の選挙で当選した日系議員、ピエダーデ市長、UCES各支部会長含む130人がピエダーデ文協会館に集まり親睦を深めた。
 山村敏明・UCES会長は、「選挙の時だけでなく、当選した人、そうでない人、日系、非日系の区別や党派の違いさえも超えて、このような会で地元の政治家の方と繋がりを保つことが重要」と述べた。同地文協会長の中島秀雄さんが協力を受けた諸団体に感謝の言葉を述べた後、各政治家がメッセージを送った。
 安部順二連邦下議は本紙の取材に対し、「ブラジルほど資源、国土、気候的にも恵まれた国は滅多にないが、政治が大きな問題。この国の可能性を最大限に発揮できない要因だ。また一部国民も恵まれた環境に甘え、呑気になっている。政府の優遇措置を当てにしすぎている面もある。政府への監視の目も緩く、汚職がはびこる原因にもなっています。日系社会が存在感を出してより素晴らしい国にしていくために団結していきましょう。この会に招かれることは大きな喜びです」と述べた。
 ピエダーデ市のマリア・ヴィセンチーナ市長も「市の日系人口は15%を占め、その献身性、勤勉さ、真面目さで同市発展の根本となる存在だ」と述べた。
 開催地に決まった前年から準備を重ね、当日も設営準備、運営、撤収に汗を流した同市文協のスタッフ達も疲れの中にも充実感、満足感を表情にのぞかせていた。