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金融市場の動揺は一時的=財務相「政治危機の影響小さい」

2006年9月26日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】労働者党(PT)党員による対立候補の個人データ購入をめぐる政治危機が金融市場を揺さぶる中、マンテガ財務相は二十二日、今回の危機はブラジルの金融市場に大きく影響していないと発言した。
 サンパウロ証券取引所(Bovespa)では株価指数が一週間に三・七二%低下し、カントリーリスクは同期間に一四・五%上昇した。
 「今回のスキャンダルと何も関係がないとは言えないが、ここ数日間の国内金融市場の動揺は国際的な動揺を反映したもの」と述べた同相は、タイのクーデターやポーランドの内閣総辞職といった政治的要因のほか、米国の住宅部門の景気後退などを引き合いに出した。
 ブラジル経済は基礎が安定しており、今回のような短期的な危機に対する抵抗力は既についているとした同相は、カントリーリスクは他の新興国平均との差が今年一月の一一〇ポイントから九月には五〇ポイント近くにまで縮小したと述べた。また同相は、今年の経済成長率を四%と強気の見通しを維持している。