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東西南北

2006年9月23日付け

 救急車汚職の首謀者の一人、ルイース・A・ヴェドイン容疑者は二十一日、サンパウロ州知事候補のセーラ氏と大統領候補のアウキミン氏は汚職に関与していないと連邦警察で供述した。また、三人の労働者党員からセーラ候補の個人情報を求められ、一〇〇万レアルで売る約束をしたと述べた。
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 中央銀行は二十一日、二〇〇七年に経常収支黒字が〇六年比七九%減少し、二五億ドルにとどまるとの予測を発表した。貿易黒字も三〇〇億ドルと、二七%減少する見込み。
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 民間航空庁は二十一日、ヴァリグ航空が運航していた国際路線の一部を国内他社に配分することを決定。不服申し立てを行うとヴァリグ。
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 サンパウロ市東部パルケ・ノーヴォ・ムンド区で二十一日早朝、放置されていた乗用車の中で寝泊りしていた十二歳前後の少年が、車に火を放たれ、逃げ遅れて焼死した。現場に火事の原因となるものが確認されなかったため、何者かが液体の可燃物をかけ放火したと警察はみている。午前五時ごろ近所の住民らが火事の後に少年二人が走り去るのを目撃している。
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 リオデジャネイロ州裁判所は十一日、昨年のクリスマスイブの夜に人種差別を行ったとして、母(70)と娘の親子に罰金一万四〇〇〇レアルを科す判決を下した。被告らは、コパカバーナにあるマンションのパーティールームでフェスタを開いていた家族に対し、飼い犬を放して子供を驚かせ、鎖で床や壁などを叩いた後、男性(40)に向かい、「いやらしい黒人め! あんたの場所はここじゃない。奴隷小屋だよ。小屋にもどらなきゃ!」と侮辱したという。