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価格低下が輸出脅かす=31のうち、有利なのは7部門

2006年9月22日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】サンパウロ州工業連盟(Fiesp)は二十日、国内の三十一の経済部門のうち、輸出に有利な部門は七部門にとどまっていることをデータで明らかにした。同七部門は輸出全体の二八%を占めるが、工業や農牧畜業の雇用の三%しか占めていない。
 同連盟は一九八〇年から二〇〇六年下半期までの間の三十一部門の輸出価格をレアル通貨で指数化し、同期間の平均価格と現在の価格との差を算出した。現在の輸出価格の平均は同期間の平均価格より六・五%上昇したが、上昇したのは七部門で、他二十四部門は価格下落により輸出に不利となっている。
 現在の輸出価格が過去二十六年間の平均を上回ったのは、砂糖(三三・七%)、金属(二六・三%)、コーヒー(二五・七%)、鉱物(二三・七%)、石油・ガス(一八%)、石油製品(一八%)、化学(九・〇%)で、逆に平均を下回ったのは、電気製品(マイナス三九・八%)、各種工業製品(同一八・五%)、車両(自動車を除く)と部品(同一八・三%)、植物油(同一八・〇%)、紙製品(同一七・〇%)などの各部門。
 世界経済の成長局面に伴い、ブラジルの貿易収支は黒字記録を更新しているが、それが部門別の状況の大きな偏向を隠していると同連盟はみる。また応用経済研究院(Ipea)の調査は、昨年下半期と今年下半期の間に、十二の部門で輸出量が増加したが、三部門が横ばい、十一部門は減少したことを示している。