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大耳小耳

2006年9月22日付け

 CIATEのセミナー「地域コラボラドーレスの集い」の開講前、訪日前の情報収集や日本社会への理解を深めることの重要性を強調していた伊藤昌輝・海外日系人協会専務理事。当日の講演は同時通訳で行われたが、「今回の内容は、日本語で聞いても難しい。(ポルトガル語に訳した際)皆さんにどこまで理解していただけているのか」と心配する姿も見られた。
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 先日、バールで遅めの昼食を取っていると、隣に黒人の中年男性が座り、ビールを注文した。買い物帰りなのか、持っていた白いビニール袋に日本語が透けて見えるので、目を凝らすと、なんと麻婆豆腐の素。誰かに頼まれたのか、自分で食べるのか。食べるのなら、どうやって食べるのか。麻婆フェイジョンにするのだろうか。日本食の浸透は様々な角度で進んでいるような気がする。気になるところだ。
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 サンパウロ博物研究会(博研)の会誌第二十号がこのほど発行された。今回は橋本梧郎・博研顧問がブラジルの樹木「グァプルブー」について文を寄せているほか、今年四月にマルメロポリスを訪れた博研キャンプの紀行文などが掲載されている。同会誌はリベルダーデのガルボン薬局で手に入れることができる。
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 投票まであと十日に迫った統一選挙。各州ごとの連議、州議員候補者名簿を調べると、二十代、三十代の若い候補がいることに気がつく。日系の候補者でも五人が二十歳代。最年少は連邦下議に立候補した二十二歳の女性だった。ちなみに、日系の女性候補は七人に上った。