コラム
ある一老移民を記事として取り上げてほしい、という正式な文書がブラジル日本移民百周年協会から本紙に届いた。
読むに、吉岡黎明総務委員長がその人を訪ね、百周年への思いに感銘を受けたという。
連絡先はない。その意図と何を記事にしたいのかを問い合わせた。感傷的になった総務委員長が協会の名前を使い、そのような文書を出すのはいかがなものか、とも。
翌日、返答が返ってきた。「じゃあ、もういいです。忘れてください」
先日、日本料理店で主人に聞かれた。「俺も移民だからね。寄付とかもしたいと思ってるよ。でも、どこで受け付けてるの?」。答えに窮した。
全伯にそういう人はゴマンといると思う。それを汲み取る態勢作りが喫緊の課題だろう。 迷走が続く協会だが、一部幹部の独走も目立つ。執行委員会の裁断を待ちたい。 (剛)
2006/09/22
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