去る3日にアルジャ・アフロード花祭りの会場で開かれた、「コチア青年一次四回同行者の集い」。9人の〃青年〃たちが集まり、再会を喜んだ。
コチア青年一次四回の若者79人を乗せた「あふりか丸」がサントスに入港したのは、1956年5月18日。今年がちょうど半世紀の節目になる。
集まりを呼びかけたのは、同じ一次四回の坂本龍男さん(74、鳥取)。この日は坂本さんのほか、佐藤武夫(岩手)、平忠義(岐阜)、加藤文夫(三重)、平松佳寿巳(和歌山)、小泉政雄(宮城)、岡崎幸夫(宮城)、歌丸勇吉(熊本)、小牟田政男(鹿児島)さんら9人の同行者が集った。平均年齢73歳。夫人や家族などを交え、日曜日のひととき、旧交を温めあった。
渡伯以来、50年ぶりの再会もあったという。「感動しましたよ」と話す坂本さんだが、「当時は誰も童顔でしょう。『誰だったかな』なんていう人もいてね」と笑う。
サントスから始まったブラジルでの人生。独立、結婚、同じ時代を生きながら半世紀が経った。そして古希を過ぎ、現在にいたる。「苦労して這い上がってきた仲間。涙が出るくらい感動しました」と坂本さん。「全員で『来年もやりましょう』と言って別れました」(ま)
■ひとマチ点描■50年目の同窓会
2006年9月19日付け